『殺人者の記憶法』の別ヴァージョンです。
細部の違いはあれどほぼ『殺人者の記憶法』と同じ展開が続きますが、
新たに15分程物語が追加されています。
この追加された部分が衝撃的で、そんな展開になるのか!？
と、観終わった後、全く別の感想をこの映画に抱きます。
元殺人者が現殺人者と対峙していくのですが、元殺人者は高齢でアルツハイマー病に侵されており、この病が時折発症し、物語の展開をスリリングかつ複雑なものにしております。
『ユージュアルサスペクツ』や『メメント』好きなら必見です。
サスペンス好きになら『殺人者の記憶法：新しい記憶』は必見です。
Amazonプライムビデオで視聴可能（2020/07/25現在）
刑務所内の病室での告白から物語は始まる
ビョンス（ソル・ギャング）がアルツハイマーに侵され、病室のベッドで日記を片手にした検事への告白から物語は始まります。
3か月前認知症と診断され、”最近の記憶から徐々に消えていき 最後は全部忘れると”医者に宣告される。
昔の交通事故の後遺症が関係しており、アルツハイマーにも侵されていると・・・。
【この時の事故が大きく意味をなすのですが、それは後々分かります。】
そんな頃、市では女性ばかりを狙った2件の連続殺人事件がおきます。
その事件が ビョンスに昔の殺人事件の記憶を呼び起こします。
ビョンスが学生だった頃、父親が酔っ払って帰ってきて、ビョンスが大事にしていた白い運動靴にキムチをこぼしていました。
酔っ払った父はビョンスを殴りつけます。殴られ続けたビョンスはこの時初めての殺人を犯します。
衝動的な殺人でしたが、世の中には死ぬべき人間がいて、許される殺人もあると思い込んでしまいます。
心が歪んでしまったのです。
その後は獣医となり、許されざる者の処刑人として、弱った動物達の救い手として生きていきます。
最後に殺人を犯した帰り道、運転していた車が派手に横転し、なんとか一命はとりとめましたが、これ以降殺人衝動はおきませんでした。
新旧の連続殺人者が出会ってしまう
ビョンスは顔に痙攣が起きた時が記憶を失う合図みたいになってます。
その日も竹林で寝転がって休んでいた時に痙攣がおき、直近の記憶を失い、道を見失ってしまいます。
迷子ですが、人生での迷子になるのもこの時です。
車で自宅に戻る途中に前の車に衝突し、そのトランクから血が流れていて、運転者を観た時に、彼が殺人鬼だと本能的に感知します。
これが 新・旧 殺人鬼の戦いのゴングが鳴った時でした。
娘に近づく新殺人鬼 記憶の欠如に苦しむ旧殺人鬼
被害者を車で運ぶ途中に、ビョンスに殺人鬼と感づかれた新殺人鬼で警察官のミン・テジュは、甘いルックスを利用してビョンスの娘ウンヒに近づきます。
ミン・テジュとウンヒの恋は進展していきます。
それに気づいたビョンスは、必死に仲を裂こうとしますが、記憶の欠如が襲ってきて、ミン・テジュの正体を忘れる事もしばしば・・・。
観ていてハラハラドキドキの展開が続きます。
巷の殺人鬼は自分じゃないのか？ と思わせてくるミン・テジュ
ミン・テジュとウンヒの恋は進展しますが、巷では連続殺人が起きています。
ミン・テジュの策略によりビョンスが連続殺人犯と警察に思われますが、起死回生の証拠により
ミン・テジュが連続殺人鬼だと確定します。
しかしウンヒが人質に・・・
愛する娘を助ける為に必死にミン・テジュと対決するビョンス。
ウンヒも真実を知り、強烈なショックで以後言葉を話せなくなります。
そして・・・ 殺人者の記憶法：新しい記憶でのみ
新たなエピソードが追加されており、視聴者に驚愕の真実を伝えてきます。
鑑賞後、口を開けたまま・・・え～～・・・となります。
良い意味で・・・。
２転3転のドラマが好きな方には絶対オススメです。
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