ビルメンにとって最悪の時期、梅雨と夏・そして夏の終わり

夏に汗を流す ビル設備管理

梅雨時期から夏の終わりにかけては、ビルメンにとって一番ツラクて不安な時期です。

梅雨では雨量増加により、水処理に気を付かなければなりません。

 

そして落雷・夏の終わりの台風など

自然現象の脅威を身近に感じる季節がやってきました。

 

冬と春は平和なのですが・・・。

 

屋内仕事と言うのがせめてもの救いです。

 

今回は自然現象と戦うビルメン、一番恐れる時期とその内容について書いて行きます。

 

 

梅雨 雨量増加で水処理のフィルター清掃がめんどい

普段計器のチェックや、振動・異音のチェックのみをしている程度ですが、

この時期は水回りの配管内の普段やらないフィルター清掃をやったりします。

 

定期的にすれば良いのですが、流量が落ちれば逆洗など行い、

フィルターに詰まった不純物を一旦逆流させる程度で終わらせています。

 

結局また詰まるんですが。

 

ただ雨量の増えるこの時期は、流量が落ちて処理が追い付かなくなる事もあるので、稀にフィルター清掃や配管の清掃なんかを行います。

 

①ポンプを止めて吐出バルブを閉めて配管内の水を抜きます。

②フィルター(ストレーナー)を取り出し、ブラシで綺麗にして元に戻す。

③吐出バルブを開けて配管内に水を満たすのですが、エア抜きは必須。

 

中にはタンクの位置より配管の方が高い位置にある場合が有るので、その場合はポンプを動かして、配管内にあるエア抜きバルブから水が出てくるのを確認して、バルブを閉め完了です。

 

さて、何がめんどくさいかと言うと、フィルターのある場所から水を抜くケースが多くて、辺り一面の床が濡れます。

当然、水をかいて綺麗にするのですが、結構時間をくいます。

複数の場所をやる場合は、気構えが必要です。

 

 

夏といえば 落雷・台風による停電

これがこの仕事で一番厄介です。

電気が止まれば全て落ちます。

 

非常用発電機が起動するのですが、長くは持ちません。

直ぐに復旧しないと終わってしまいます。

 

そんな訳で、突然暗くなって人生の終わりを感じる間もなく

苦手な受電室で復電させ、非常用発電機を停止させなければなりません。

 

普段足腰が弱っているので、焦ると足がもつれます。

 

後は、制御弁を正常に動かす為にコンプレッサーを起動させるのですが、冷却用ポンプが動いてないと温度が上がり過ぎてオーバーヒートします。

そんな訳で、ポンプから先に起動すれば大丈夫。

 

ところが、ここにボイラーやタービンが絡んでくると結構大変です。

ボイラーへの水補給は非常用発電機でカバーしている所が多いと思いますが、まだ蒸発し続けています。

 

復電さえすれば危険度は無いのですが、復電しない場合はカオスです。

(電柱の破損とか)

 

その場合はお先真っ暗で、安全第一に復旧作業が手間取り、精神的にも肉体的にも、かなりしんどいので、この時期がくると停電作業を前もって予習しておきます。

自分の記憶力の無さを痛感するのもこの時期です。

 

復電したあとは、手順書に従って各機器を動かしていきます。

結構手間で、時間がかかるので夜勤の停電は最悪です。

まず、休憩できずに朝を迎えます。

 

ちなみに、地震は現場の配管のチェックや、建造物もチェックしなくてはいけないので、この仕事を選んだ事を絶対後悔するでしょう。

 

 

夏の 殺人的な暑さ

とにかく蒸し暑いです。

空調が効いている中央制御室は天国ですが、

現場は換気もそれほど良くなく、機械が熱を発する為、蒸し風呂状態です。

 

平気で40℃を超えたりするので、熱中症対策は必須です。

30℃ぐらいで涼しく感じたりするのでヤバイです。

 

仕事を辞める大多数の人は大体この時期を迎える直前で辞めていきます。

 

オフィス関連のビルメンに転職するはずが、コロナで身動き取れず、

またこの時期を迎えた事は絶望しか有りませんが、頑張るしかありません。

 

一般的には、夏を乗り切ってこそのビルメンです。

暑さに負けず頑張りましょう。

 

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