哀愁漂う主題歌と映画。
これ程マッチした作品は数えるほどしか知りません。
主題歌の“Shape of My Heart”のイントロを聴くとこの映画“レオン”が・・・
この映画”レオン”と言えば“Shape of My Heart”が真っ先に頭に浮かびます。
この作品が長編デビューとなる”マチルダ”役の”ナタリー・ポートマン”
子役ながら美しい顔立ちと不朽の演技、未来の大女優をこの時皆予感しました。
この作品の渋い演技で、日本で誰もが知る名優となった”ジャン・レノ”
お洒落な丸い眼鏡が、筆者の周りで大ブームでした。
心が締め付けられる脚本と音楽と役者・全てが最高級です。
監督はリュック・ベッソン
ミラ・ジョヴォヴィッチも彼の作品で初めて知りました。
1994年と昔の作品で、不朽の名作とは言え、知らない方もおられるかもしれません。
また既に鑑賞済みの方も完全版が配信中ですので、再度鑑賞をオススメします。
今なお心に残る音楽と映画・観ないと人生損してますよ。
Netflixで配信中(2020/04/27現在)
イントロで切なくなる名曲:Sting – Shape of My Heart (Leon)
少女マチルダ の家族を襲う悲劇
少し背伸びをして階段でタバコを吸う12歳のマチルダ。
隣人のレオンに見られてしまい、父親には言わないでとお願いする。
マチルダが両親からお使いを頼まれ、アパートに帰ってきた時には、もう事件が起こった後だった。
麻薬取締局の捜査官が自宅に押し入り、最愛の弟を含め家族全員を皆殺しにした後だった。
アパートの廊下を歩きながら異変に気付いたマチルダは、涙をこらえ、恐怖に震えながら自宅の前を通りすぎ、隣人のレオンの家のベルを鳴らす。
レオンが扉を開かなければ、マチルダの身も危うい。
のぞき窓から異変をずっと観察していたレオンは関わりたくなかったが、マチルダの涙と懇願する姿を見てドアを開け招き入れる。
トラブルに関わりたくないと思うのは誰でもですが、本作が長編デビューとなるナタリー・ポートマン演じるマチルダの可憐な姿を見れば誰でも助けたくなりますね。
レオンとマチルダの出会い 復讐を胸に
部屋に招き入れ、名前を聞くレオン。
憂いを帯びた目でお悔やみをマチルダにかけるレオン。
家族を殺されたのだから何と言っていいか分からないものだ。
最愛の弟を殺された事で、復讐したいと願うマチルダ。
まだ4歳の子供を撃ち殺した捜査官への憤りを隠せない。
テーブルに置かれたカバンを勝手に開けて、銃があるのを知り、レオンが殺し屋だと知るマチルダ。
素性を知られた事で、マチルダを殺害するかどうか迷うレオン。
女と子供は殺さないのが彼の信条な為、思いとどまる。
マチルダはレオンの弟子となり一緒に殺し屋として過ごす事となるのだが、
それまで孤独だったレオンが、可憐なマチルダに翻弄され物語は始まる。
レオンは成り行き上保護者だが 二人の間には純愛が…
レオンは成り行き上、マチルダの面倒を見ることになり、マチルダに銃の扱いを教え、仕事の現場にも連れて行くようになる。
いつしかレオンの心にも温かな感情が芽生え、マチルダの不安や悲しみも少しは和らいだように見える。
父親からの愛をあまり受けなかったマチルダは、いつしかレオンに父親の姿としての愛を向けていたようだ。ただ本当にそれが家族に対して贈る愛なのか、恋人としてへの愛なのか判断しづらいところはあるが・・・。
マチルダは復讐を実行し レオンはマチルダを救出する
マチルダは弟を殺した麻薬捜査官に復讐に出かけるが、そこは歴戦の捜査官。
あっさりとマチルダを捕縛する。
マチルダの決行を置手紙で知ったレオンは、警察に囚われたマチルダを無事救出するのだが、白昼堂々警察に侵入し警官を殺害した事により取返しのつかない事になってしまった。
翻弄され、心に潤いを得たレオンだが 結末までも翻弄され
恐らく20年以上孤独に生きてきたレオン。
閉ざされた彼の心をこじ開け、温もりを吹き込んだマチルダだったが、子供ゆえの無自覚な行動がレオンとマチルダの運命を決定づける。
麻薬捜査官はレオンを強襲する。
流石のレオン、マチルダを通気口から屋外に脱出させ、自身は警察官の姿に変装し逃亡を図る。
しかし、その過程で鋭い麻薬捜査官に感づかれ、あと一歩の所で銃弾を浴び、
マチルダの復讐相手である麻薬捜査官を道連れに・・・
一人生き延びたマチルダは、ニューヨークの街中を遠く眺める学校に、レオンが愛した植物を埋める。
ここなら安全よ、と呟きながら・・・
続編について
続編が期待されながら、撮影から10年までは続編に意欲があったナタリー・ポートマンも、大女優となり、続編には否定的となった。
続編とするには、マチルダがレオンと同じ殺し屋になるか、
全てを忘れて一般的な生活をするかだが、後者では物語として語るほどでもないからだろう。
個人的にはマチルダが同じように殺し屋となり、自分と同じように両親を殺され復讐に燃える子供を、今度は上手く幸せにする話しが展開すれば良いなとは思うのだが、
残念な事に哀愁感漂うレオンの続編はもう作られないだろう・・・
同じリュック・ベッソン監督のコロンビアーナが前者に近いかもしれない。
ただ登場人物などの設定は全く違うが・・・。
【ニキータ】【レオン】【コロンビアーナ】の3作を見比べて観るのも面白い。
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