いよいよ最終話まできました。
衝撃的な展開と、胸をうたれる想い。全てが重厚で心に響きます。
結局、本当の意味での悪人はいなかったのかなと感じます。
勿論、してはいけない行動をしてしまった事は許されませんが。
最期に映る、ガーデンパーティでの特任チームの集合写真。
ドラマのタイトル画像はこれで良かったのではと、個人的に思うほど
この写真から感じる物は深いですね。
2020/08から韓国ではシーズン2が放映されますので
早く字幕版が観れるのを楽しみに待ちたいです。
秘密の森 シーズン1 第13話 あらすじ
ガーデンパーティーの終わりに皆で集合写真を撮ります。
この写真をタイトルに使っても良かったんじゃないか? と最後まで観れば思ってしまうほど、印象に残る写真です。
パーティーから車で帰宅途中、ファン・シモク検事は不在だったのに、ヨン・ウンス検事がファン・シモク検事の家に書類を届けに行った時に、ドアが開いた音がしたと伝える。
ファン・シモク検事は自宅に戻り、玄関に置かれた書類を取り、部屋に入る。
寝室に入ろうとして、異変に気づき、周りを見渡すが他に人の気配はない。
電気を点けると、天井からネクタイをして所々切り裂かれたスーツが吊されていた。
すぐさま、ハン・ヨジン刑事に電話し、駆けつけるハン・ヨジン刑事とチャン・ゴン刑事。
部屋中を確認し、マンションの防犯カメラの映像でイタズラ犯を見つけようとする。
やり方からして事件の犯人ではなく、ハンジョグループが警告の意味で行ったとファン・シモク検事は思っていた。
現時点で、ファン・シモク検事は新聞社への通報者が犯人だと考えており、該当するのは3名。
・ハンジョグループイ・ユンボム会長、娘の体面が懸かっている。
・残り2名はイ・ユンボム会長の娘でありイ・チャンジュン秘書室長の妻イ・ユンジェ、とイ・チャンジュン秘書室長
しかしこの3名ならガヨンを生かしておくとは思えなかった。
ヨン・ウンス検事は自宅で、ガーデンパーティの時に聞いた、ガヨンが拉致された時の証言である”07”について考えていたが、ユン・セフォン課長の背中の入れ墨も同時に思い出し、まさかと思う。
怒り心頭のイ・チャンジュン秘書室長は、検事総長に特任チーム解散を再度早急にせまり、翌日のニュースで特任チームの解散が報道される。
特任チームの皆は荷物を片付け、それぞれ元の職場に戻っていく。
龍山署に戻ったハン・ヨジン刑事は、ファン・シモク検事のマンションから出てきた不審な男を、町中の監視カメラの映像から割り出そうとする。
ファン・シモク検事は前長官のヨン・ウンス検事の父ヨン・イルチェを訪ね、イ・ユンボム会長は何を恐れているか聞き出そうとする。
ヨン・イルチェは答えようとせず、家族を守るのが正義だとつぶやく。
イ・ユンボム会長は自身の弱みを握るヨン・イルチェから、ある物を奪取するため部下に命令する。
新たな検事長が決まり、ファン・シモク検事は3部の部長に昇進を言い渡される。
しかしファン・シモク検事は、不可解な人事に違和感を覚え昇進を辞退する。
以前に2ヶ月で犯人を捕まえるとTVで言った日まであと10日。
それまで昇進後の研修を待って欲しいと新たな検事長に伝える。
ガヨンが病院からいなくなったとユン・セフォン課長からファン・シモク検事に電話が入る。
ガヨンの母親と男性と出て行ったとの事で、ガヨンの資料を探している時にヨン・ウンス検事から会って話したいと電話がかかってくる。
ファン・シモク検事は、ガヨンの事で手が一杯だったのであとでかけ直すと電話を切る。
ファン・シモク検事はユン・セフォン課長とガヨン親子が行きそうな場所を探す。
ファン・シモク検事がガヨン捜索中に、ハン・ヨジン刑事から変死体の通報があったのでこれからガヨンが住んでいた家に向かうと電話があった。
ファン・シモク検事が現場につくと服に血がついたユン・セフォン課長が呆然と座っており、ハン・ヨジン刑事は死体を見るのを首を振って制止する。
ファン・シモク検事は死体にかけられた布をめくると、首を切られた
ヨン・ウンス検事が血を流しながら横たわっていた。
秘密の森 シーズン1 第14話 あらすじ
ファン・シモク検事は現場の状況を確認した後、冷静にその場を去る。
ユン・セフォン課長はショックに色を隠せず、呆然と現場を歩きながら去って行く。
龍山署のチーム長は、ユン・セフォン課長がヨン・ウンス検事の体に触れたり、血痕の上を歩いた事に不満をぶちまけていたが、チャン・ゴン刑事に、同僚が血を流して倒れていたんで気が動転していたんですよと言われ、渋々納得する。
検視の立ち会いをしたファン・シモク検事は、終わった後、廊下を歩いているときに耳鳴りと頭痛からひざまずき、倒れてしまう。
龍山署では、事件現場の捜査状況を確認していた。
第一発見者は、あの部屋の住民で、見つけた時には既に死んでいて、刃物で腹部と首を刺されて死亡、後頭部に打撲傷もあった。
傷口がガヨンと似ており、気絶させて刺したと思われる。
凶器はムソンとガヨンに使われた物と同じ柄の刃物だった。
ハン・ヨジン刑事はヨン・ウンス検事が、ファン・シモク検事の家に忍び込んだ男を目撃しており、顔を見られたと誤解され、殺害されたかもしれないとの考えを皆に伝える。
ハン・ヨジン刑事は解剖が済んだはずのファン・シモク検事と連絡がとれないので、救急医療センターに向かい、ファン・シモク検事がベッドで横たわっているのを目撃する。
医師からファン・シモク検事は最近極度のストレスを受けて、ため込んだ感情が爆発し、今回のように倒れてしまうと告げられる。
ファン・シモク検事は夢の中では少年だった。夢の中で、車いすに頭を垂れて座るヨン・ウンス検事に会い血を流しているのに驚いて、夢から覚めて目を覚ます。
ファン・シモク検事は自宅に戻り、ヨン・ウンス検事からプレゼントされたセーターを見て、今までの思い出が蘇る。
ヨン・ウンス検事の葬儀が行われ、特任チームの面々は参列にそれぞれ現れる。
辞表を書き机で呆然としていた ユン・セフォン課長は現れず、ファン・シモク検事は一人で現れた。
ファン・シモク検事は、ヨン・ウンス検事の父ヨン・イルチェから”娘を守れといったはずだ、何故守れなかった”と怒鳴られ、掴まれる。
そこへ、イ・チャンジュン秘書室長が、ソ・ドンジェ検事と現れる。
ヨン・イルチェは姿を見るや、”よくこられたな! ”と杖を振りかざしたたきつけるが、ソ・ドンジェ検事がイ・チャンジュン秘書室長を背中でかばう。
ファン・シモク検事はヨン・イルチェに、何故戦わなかったんです? 法が武器なのでは? そして長官は何もしなかったと責める。
家族の為? 怖かったからなのでは? と・・・。
イ・チャンジュン秘書室長は、ソ・ドンジェ検事から”帰った方がよいのでは? ”と進言され、その場の空気を読んで、真顔で線香もあげずに退散する。
ガヨンとは連絡がとれ、母親が避難させていたとの事だった。
イ・チャンジュン秘書室長は妻のイ・ユンジェの財産を探っていた事が妻にバレて、秘書室に乗り込まれる。
離婚する為に調べていたと思っていたイ・ユンジェは、ガヨンへの嫉妬の炎が心の中で煮えたぎっていた。
他に女はいないと告げるイ・チャンジュン秘書室長。
君に好かれたのが間違いだったと遠回しに告げ、後は家で話そうと静かに追い返すイ・チャンジュン秘書室長。
ファン・シモク検事はヨン・ウンス検事の家に来ていた。
ヨン・イルチェが握っていたイ・ユンボム会長とイ・チャンジュン秘書室長の弱みを彼らに盗まれたと告げられる。
弱みとはイ・ユンボム会長の脱税の証拠だった。
話していく内にヨン・ウンス検事が持ち出したことが明るみになっていく。
ファン・シモク検事はヨン・ウンス検事の部屋で探してみるが、脱税の証拠は見つからない。
机のノートを見るとページが破られているが、他のページに筆圧が残っており、鉛筆で塗りつぶすと筆圧が浮かび上がってきた。
浮かび上がってきた文字は”07”ガヨンが口にした事件の手がかりだ。
ファン・シモク検事は、”07”と書かれた文字をヨン・ウンス検事は思い出しながら何度も書き直している事から推理をする。
”07”を見ながら、数字ではなかった事も考えだし”DT”が脳裏に浮かび上がる。
そして、ユン・セフォン課長が軍隊出身で、ヨン・ウンス検事がジュースをこぼしてユン・セフォン課長にかけてしまったことから犯人が分かった。
推理はもっと理論的に展開されていく。
刑事達は位置を割り出し、ユン・セフォン課長を追っていた。
空港でユン・セフォン課長を刑事達が探し、見つけ逮捕劇が始まる。
軍隊出身のユン・セフォン課長を捕まえるのは至難の技だったが、一瞬のためらいから捕縛される。
秘密の森 シーズン1 第15話 あらすじ
ユン・セフォン課長は逮捕され検察に連れて行かれます。
ファン・シモク検事の取り調べに対して、殺すべき奴だからこの手で殺した、自分の苦しみを知らせるために、と供述します。
通学バスに乗ったユン・セフォン課長の6才の息子がタイヤ破裂による衝撃でガードレールに衝突、車両火災に巻き込まれ焼死。
バスの安定化装置が経費削減の為に外されており、タイヤも再生品で運転者は不注意運転の常習者、なのに判決はガードレールの欠陥。
運転者だけ懲役3年、子供達が14人も亡くなったのに、バス会社に関して賄賂を受け取った公務員、社長などの役員は1年以下の懲役だった。
そしてバス会社の賄賂の背後にはパク・ムソンがブローカーとして事実の隠蔽、営業許可に暗躍していた。
ユン・セフォン課長は今でも祈っていると言い、バスが横転した時に亡くなったのだと・・・、火が出る前に苦しまずに即死したのだと。
体が焼けたのは亡くなってからだと・・・今も祈っていると・・・。
パク・ムソンに頼まれ、当時の検事長が事件を隠蔽した。
その検事長は今や国会議員となっており、法廷に立たせ裁きを受けさせますとユン・セフォン課長は声を絞り出すように言う。
事件が再現され、事実が次々と明るみになっていく。
だが、ユン・セフォン課長はヨン・ウンス検事の殺害だけは自分ではないと頬に流れる涙を拭きもせずに伝えてきます。
ハン・ヨジン刑事はユ殺風景なユン・セフォン課長の自宅で、血痕のついた作業服を発見します。
イ・チャンジュン秘書室長が自宅に帰り、書斎に行くと、妻のイ・ユンジェがパソコンが置かれた机を前に椅子に座って待ち構えていた。
イ・チャンジュン秘書室長は妻に航空券を見せ、娘の所へ行かせようとする。
じきに妻や娘の分まで全て資産公開することになり全て調べたと告げる。
そして、資産公開するときは騒がれるので国内にはいない方が良いと淡々と告げ、落ち着いてから戻ってくれば良いと優しく話しかける。
イ・ユンジェは兄の裁判で初めてイ・チャンジュン秘書室長に会ったことを一度も後悔していない、おかげで一緒になれたのだからと言い、お互いの愛を確かめ合う。
翌日イ・ユンジェは、イ・チャンジュン秘書室長が運転する車で空港に向かい、祖国を後にする。
そんなイ・ユンジェを見送った後、イ・チャンジュン秘書室長は”さよなら”とつぶやく。
ユン・セフォン課長の自宅で見つかった、血痕のついた作業服からはヨン・ウンス検事の血液だけが検出されませんでした。
ヨン・ウンス検事の父のヨン・イルチェがユン・セフォン課長に会いに来たのですが、勿論会えるわけもなく、ファン・シモク検事とソ・ドンジェ検事が応対します。
ヨン・イルチェは、イ・ユンボム会長が息子達に、自社の子会社の株を与え莫大な脱税をしていた事を突き止めていた。
その事で娘でありイ・チャンジュン秘書室長の妻のイ・ユンジェは自身に罪は無くても脱税容疑で逮捕されるところだった。
だからイ・チャンジュン秘書室長はヨン・イルチェを訪ね泣きながら捜査の中止を頼み込んだ。
妻を救うために師であるヨン・イルチェを裏切り、イ・ユンボム会長が画作した策略に乗り、賄賂という濡れ衣でヨン・イルチェを検察から排除した。
ソ・ドンジェ検事はヨン・イルチェから無くなったファイルを聞き、イ・チャンジュン秘書室長の執務室で捜索する。
捜索中にイ・チャンジュン秘書室長が戻ってきたが、ただ追い出されただけだった。
ファン・シモク検事は逮捕当日の空港でのユン・セフォン課長の監視カメラでの行動の映像を観ていた。
そして、ユン・セフォン課長が空港で誰かを探していたことに気づく。
ファン・シモク検事はユン・セフォン課長に、空港で探していた人物は共犯者では無い事は分かっていると言い、珍しく感情をあらわにして誰を探していたんだと問い詰めます。
ファン・シモク検事は自宅に押し入り、質の悪いイタズラをした男の顔以外の部分だけが写った写真を差し出し、この男を捜していたんだろう? と。
ヨン・ウンス検事殺害の罪をユン・セフォン課長に着せて国外に逃げようとした男を探していたんだろうと問い詰めます。
何度問い詰めてもユン・セフォン課長は彼の事をしゃべりません。何故そこまでして守ろうとするのかファン・シモク検事には疑問でしかありませんでした。
イ・ユンボム会長は、銀行の頭取から不穏な情報を聞き、また娘のイ・ユンジェが財団に多額の寄付をした事を聞き、イ・チャンジュン秘書室長の勝手な行動に激しく怒ります。
ファン・シモク検事は自宅に侵入した男はイ・ユンボム会長の周りにいるはずだと確信し、再度ソ・ドンジェ検事に問います。
複数の写真を凝視しながらソ・ドンジェ検事はきっとイ・ユンボム会長の下で働くウ室長だと伝えます。いつも会長室で見かけるのに今日は見かけてない、こんなのは初めてだと。
ファン・シモク検事は消去法で事件の黒幕を絞っていきます。
秘密の森 シーズン1 第16話 あらすじ
ウ・ビョンジョン室長は台湾へ出国していたので国際警察に手配署を要請します。
イ・ユンボム会長からの電話を無視していたイ・チャンジュン秘書室長でしたが、音楽を聴きリラックスしたのか、電話に出ます。
イ・ユンボム会長はイ・チャンジュン秘書室長に、娘のお金だけでなく私の収益金までかすめ取ろうとしてバレないとでも思ったのか? と問います。
イ・チャンジュン秘書室長は、ヨン・ウンス検事はお義父さんが? 実行役のウ室長は海外へ送りましたね、と話します。
イ・チャンジュン秘書室長は、パク・ムソン、キム・ガヨンを手に掛けた事を告白し、自分が指示し、ユン・セフォン課長が実行役だったと。
電話の途中でファン・シモク検事から電話がかかってきたので、イ・ユンボム会長との電話を切り、ファン・シモク検事の電話に出るイ・チャンジュン秘書室長。
二人は会う約束をします。
廃墟と化した建物でイ・チャンジュン秘書室長とファン・シモク検事は相対します。
イ・チャンジュン秘書室長の足下には黒いボストンバッグが置かれています。
ファン・シモク検事の質問にあっさり罪を認める発言をするイ・チャンジュン秘書室長。
イ・チャンジュン秘書室長は事業を拡大したいと必死なパク・ムソンをハンジョ物流に紹介した。
ハンジョ物流が脱税に利用されているとは知らずに、あまり問題にはならないだろうと考えていたが、巧妙に目立たないよう細工されていて、見抜けなかった事が悔やまれるとイ・チャンジュン秘書室長は言います。
一緒に行きましょうと言うファン・シモク検事から後ずさりして、”残兵になり捕虜となるか、戦場で死ぬかだ” そう言い残して建物から飛び降ります。
イ・チャンジュン秘書室長の後を追っていたソ・ドンジェ検事は、地上でしばらく呆然としていましたが、我に返り、イ・チャンジュン秘書室長の元へ駆け寄ります。
イ・チャンジュン秘書室長は息を引き取る直前に、ソ・ドンジェ検事に対して”おまえはまだチャンスがある。 私と同じ道は歩むな”と告げます。
ファン・シモク検事は、イ・チャンジュン秘書室長が残したボストンバッグの中身を検事長の机に並べ、各部長が集まってからハンジョグループが行ってきた違法行為の証拠書類のファイルを渡していきます。
また、非公式会議の音声を収録したUSBファイルも渡していきます。
書類はハンジョグループだけでなく、各地検や総長が関わっている物もあり、刑事1部から5部で担当し捜査を開始する。
ハン・ヨジン刑事はユン・セフォン課長に面会をし、共犯のイ・チャンジュン秘書室長が全てを打ち明け、自ら命を絶った事を伝えます。
ユン・セフォン課長は、特任チームにいた時に、2年ぶりに生きた心地がしたとハン・ヨジン刑事に伝えます。
ハン・ヨジン刑事は、他にも理不尽に子供を無くした人達はたくさんいる。でも仕返しなどせず必死に耐えている。
そんな人達をあなたは踏みにじったのに、生きた心地がする? と言い放ち面会室から出て行きます。
イ・チャンジュン秘書室長の置き土産により、ハンジョグループの家宅捜査や、違法行為に携わった政治家も検挙され大きな波紋を呼ぶ。
ハン・ヨジン刑事は、ヨン・ウンス検事殺害の容疑者である、ウ・ビョンジョン室長を逮捕しに台湾へ向かいます。
検察に出頭するイ・ユンボム会長は、記者達の前で、いかにこの国を支えてきたか話した後、身の潔白を訴えます。
それを聞いていたヨン・イルチェは記者達の後ろから現れ、”このバカ者、恥を知れ お前の婿イ・チャンジュンはお前が殺した”と声をかけます。
ファン・シモク検事の執務室に、外国にいるはずのイ・ユンジェが訪ねてくる。
ファン・シモク検事は、イ・チャンジュン秘書室長の置き土産の鞄に入っていた手紙をイ・ユンジェに渡します。
手紙の中でイ・チャンジュン秘書室長は、昼は飢えに苦しむ人を窃盗罪で拘束し、夜は資産家達に捜査の手が及ばないように接待を受け、疑問を抱きながらも多少の事なら目をつぶって人生を満喫していたはずだ。
でもいつからか、体が悲鳴を上げていた。
これ以上有力者の言いなりにはなれなかった。
鞄にある物は、逃亡者から検察が押収した物にすべきだ。
義父を裏切った者の遺品ではなく、忠実だった手先から検察が奪うべきだ。
そうすれば強力な物証として効力を発するだろう。
今のシステムを変えなければ、覆さなければ。
秘密を明らかにせねば、私が出発点になることを願う。
手紙を読んだイ・ユンジェは静かに席を立ち、何も言わずファン・シモク検事の執務室を出て行った。
龍山署署長は裁判で弁護士もたてずに全ての罪を認め、現職の警察官に謝罪したいと発言します。
そして実刑判決を受けます。
元特任チームの面々が食事をしている時に、ファン・シモク検事が出演しているTVが映ります。
前回出演時に2ヶ月で犯人を逮捕すると言う約束を守り、また出演すると言う約束も守ってくれましたと、アナウンサーが感謝します。
ファン・シモク検事は、イ・チャンジュン秘書室長の置き土産の鞄に入っていた手紙の内容をかいつまんで話します。
そして、検察の一員として、検察がうまく機能していなかったことなどを謝罪すると共に、これから憲法がある限り我々は戦っていくと発言します。
権力者に負けること無く、公平に正直である為に尽力すると。
ファン・シモク検事は南海に異動することになり、元々イ・チャンジュン秘書室長は鞄を渡す人物を選別し、自分の下で働かせるよう呼び寄せた事が判明する。
ファン・シモク検事とハン・ヨジン刑事は別れの挨拶を露店の居酒屋でする。
ファン・シモク検事は、事務所のキム係長とチェ・ヨン実務官と別れの挨拶をして検察から赴任先へ車を走らせる。
キム係長とチェ・ヨン実務官の新たな検察官は、ソ・ドンジェ検事でした。
10ヶ月後、車を運転しているファン・シモク検事はラジオから流れる曲からイ・チャンジュン秘書室長が副部長の頃の事を思い出します。
ファン・シモク検事は検事長から戻ってくるように電話を受けます。
ガーデンパーティーの時に撮った特任チーム全員の集合写真を観た後、残務処理をこなすファン・シモク検事。