極上のタイムリープ恋愛物です。
主人公はスーパーマンのクリストファーリーブ、相手役にボンドガールを務め、67歳でプレイボーイの表紙を飾った伝説の美魔女ジェーン・シーモア。
主人公がかっての大スターの老婆から懐中時計を渡され 「帰って来てね」と告げられます。
8年後、たまたま宿泊したホテルに飾られた大スターの老婆の若かりし頃の写真に魅せられた主人公が時を超え、二人が出会い恋に落ちる話。
タイムリープ物の恋愛話は数多くありますが、俳優がこれ程マッチした作品も珍しいかもと思わせる程です。
また観た後の意見が色々出てきそうな作品ですが、短い期間とはいえ、真実の愛を主人公が知ったのでハッピーエンドと言えるかもしれません。
映画を観た後、余韻が残りますので、余韻を楽しみたい方にはオススメ出来る作品です。
残念ながら Netflixで視聴不可になりました(2020/4/15 現在)
ある日どこかで あらすじネタバレ
主人公のリチャードは在学中で、自分が書いた舞台作品の打ち上げ会場にいました。
あちこちで称賛されるリチャード。
老婆が椅子に座り、リチャードを見つめています。
老婆はやがてリチャードに近寄り、
「帰ってきてね」と願いを口にし、懐中時計をリチャードに手渡します。
見ず知らずの老婆から懐中時計を渡され困惑するリチャード。
8年後 劇作家となった、リチャードのスランプから物語は動き出す
懐中時計を渡された日から8年後、リチャードは劇作家として成功していました。
彼の作品を楽しみに待っている人はたくさんいたのですが、リチャードはスランプに陥り筆がなかなか進みません。
気晴らしに母校に向かう途中、学生時代、地元で有名だったグランドホテルに宿を取ります。
そこで、時間つぶしに寄ったホテルの資料館で、一人の美しく若い女性の写真に魅入られます。
その写真の女性が気になって仕方がないので図書館で調べたところ、なんと懐中時計を手渡して来た老婆の若かりし頃の写真で、有名な元大スターだったエリーズ・マッケナーだった事が判明します。
関係者をあたってみると、エリーズ・マッケナーは懐中時計を手渡したその夜、この世を去った事が分かります。また懐中時計を凄く大事にしていた事も・・・。
そして、生前タイムトラベルの本を熱心に読んでいた事も判明します。
時を超える リチャード
初めて会った、年老いたエリーズ・マッケナーから「帰って来てね」と言われた事と、彼女がタイムトラベルの本を熱心に読んでいた事から、もしかして時空を超えて会った事が有るのではないか? とリチャードは考えるようになります。
その考えが確信に変わったのは、エリーズ・マッケナーが1912年グランドホテルに宿泊した時の宿泊名簿に自分の名前を見つけた時です。
リチャードはタイムリープを行う為、1912年当時の物でホテルの1室を飾り、当時のコインを用意し、現在の硬貨を他の部屋に保管し、現在を連想出来る物一切を視界から消し、自己催眠で自分は1912年にいると暗示をかけます。
眼を覚ますとリチャードは1912年にタイムスリップしていました。
エリーズ・マッケナーから貰った懐中時計はちゃんと時を刻んでいます。
リチャードとエリーズ・マッケナーの出会い
リチャードは、初めにエリーズ・マッケナーを探して回ります。
湖のほとりで実物の若く魅力的なエリーズ・マッケナーとリチャードは、初めて出会い一言二言話しますが、マネージャーの邪魔が入り、それ以上の進展はありません。
めげずにリチャードは、食堂でダンスをしているエリーズ・マッケナーと接触し、自分の名前と出身地、職業が劇作家である事を告げます。そして劇作家だから会いに来たわけでもない事を。
リチャードはエリーズ・マッケナーと再び会う約束をし、そして恋に落ちます・・・
コメディーの舞台でエリーズ・マッケナーは、突然客席のリチャードに向けて愛の告白をします。
それは台本にも無く、周りを困惑させますが、うまく芝居の話しに戻し事なきを得ます。
リチャードとエリーズ・マッケナーが愛し合い・懐中時計を置いたままの別れ
リチャードはエリーズ・マッケナーのマネージャーが手配したゴロツキに縄で縛られ、納屋で翌日眼を覚まします。そう、エリーズ・マッケナーが去った後のはずでした。
しかし、エリーズ・マッケナーはグランドホテルから去っておらず、リチャードと再会し、愛し合います。
翌朝、朝食をリビングで座ってとる二人。
エリーズ・マッケナーは懐中時計をのぞき込み、
「もう、5時よ」
リチャードは、
「ほんとに、全然眠くない」
・・・そう朝まで二人は愛し合っていたのでしょう・・・
エリーズ・マッケナーは、リチャードの時代遅れのスーツを、新しいスーツにしたいとリチャードに伝えます。
リチャードは今着ている時代遅れのスーツの良い所を答え、ポケットが多い所も良い点だと、ポケットからコインを取り出した。
取り出したコインは1979年製造のコインだった。
視界が遠くなるリチャード。
リチャードの名を叫び続けるエリーズ・マッケナー。
現代に戻ったリチャードの最後
現代に戻ったリチャードは、抜け殻のように、
エリーズ・マッケナーと過ごした場所を散策したり、写真をずっと眺めたりして、
最後には椅子に座ったまま、廃人のようになってしまいました。
具合を心配したホテルの従業員と医師の看病の途中、
リチャードの視界は、ぼやけていきます。
ぼやけた先に、若きエリーズ・マッケナーが待っており、二人手を取って消えていきます。
ある日どこかで 考察と感想
ジェーン・シーモアが美しすぎる・・・
クリストファーリーブがさわやかでイケメンすぎる・・・
つまり最高のキャスティングだったわけです。時代背景が二人にピッタリだったような気がします。
個人的には、バタフライエフェクトのような、切ないエンディングは結構心に尾を引くので、
バタフライエフェクト…映画史上最も切ないラストシーンが泣ける
本作のように、ロマンティックなエンディングは安堵感が有ります。
考察 懐中時計は二人の時間差を埋める為にあったのか!?
ラストでエリーズとリチャードが手を取り合って消えていった世界。
ゴールであるその世界には、その世界が選んだ人達しか行けないが、二人の生きた時代が違いすぎたので、懐中時計が二人を導くように、映画の世界に送り込まれたのだと思いたい。
そう思わないと、永遠に本来の所有者が謎のままである・・・。
考察 二人の執念が凄い(思い込んだら♪~)
まず、エリーズですが、
リチャードが目の前から姿を消してから、めっちゃ探したはず・・・
分かっているのは、劇作家でシカゴ出身なだけ。未来から来たなんて、全然考えてなかったはず・・・
数年探して見つからなかったら諦めるはずが、おばあちゃんになるまで探しまっくてます。
そして、ようやく見つけて、未来から来た事が分かった。
だから、目の前からいなくなった直後に帰って来てね! とお願いしたのだと思う。
凄い執念!
リチャードの場合、
魅力的なエリーズの写真に魅せられ、会いたい一心で暗示をかけ、時空を超えた執念は凄い!
その執念、時をも超えるホド・・・
下心しかありませんが・・・(男なら理解出来て、尊敬すらしてしまいます)
ゴールである ”その世界は” リチャードとエリーズが共に過ごすもう一つの世界線
ラストを観た後、たぶん、リチャードがエリーズの前から姿を消し、
初めて出会った湖畔のほとりで、再会したんだろうな、と思った、いや思いたかった・・・
急に消えたと思ったら、直ぐに湖畔のほとりに現れたから、エリーズは思わず手を差し伸べ、
リチャードは軽く帽子を取り、謝ったんだろうなぁ~ と。
そうすれば、冒頭の「帰って来てね」に対する約束を守れたような気がするのです。
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