ハイスコアガール コミックセット [オリジナル全巻収納BOX付]
Netflixで視聴可能なこの作品、キャラデザインから第一印象は鑑賞対象外だった。
ハイスコアガールのタイトルからわかる通り、昭和後期にあったアーケドゲームを題材にしていることは分かったが、子供向けだと判断していた。
アニメサイトで続編が放送されることがわかり、期待も高かったのと暇なので観てみた。
昭和の香りがする。
少年時代にアーケードゲームで遊んだことのある世代にはドンピシャで懐かしむことが出来るし、当時の思い出がよみがえってきて、あの頃に帰りたいと胸を締め付けられるだろう。
ヒロインとの純愛は甘酸っぱく、すさんだ心が温かく満たされていくのを感じて、一滴の涙を誘う。号泣ではなく、しらないうちに涙が頬をつたっている。
3話まではまず観てほしい。恐らく最後までノンストップだろう。
主人公はゲーム大好きの活発な少年、ヒロインは口数少ない(セリフが無い!)お嬢様。
驚くのはヒロインが一言も発さないので、表情の変化・仕草・行動で彼女の感情を読まねばならいことで、そうすることによって彼女が可愛く思えてくる。主人公と同じ立場にたつことによって……。
概 要
小学生の初恋
小学生6年の主人公はゲームセンターで”ストリートファイター”格闘ゲームで遊んでいる。
自分で上手いと思っている少年は対戦でヒロインに敗北して連勝を止められる。
ゲームとは無縁の財閥のお嬢様がびっくりするほど上手い。
しつけの厳しいお嬢様は心の拠り所、息抜きとしてゲームを楽しんでいたが、主人公の少年に出会い同士ともいうべき、友達関係になる。
だが、早くも3話で海外に転校してしまう。
ヒロインが日本を発つ日、主人公はヒロインにお別れを言う為に空港へ向かう。
主人公はヒロインにこう言う。
『親から貰ったプレゼント用のお金は電車賃で消えてしまった…お別れにあげるものといったらもうこれしかない。』
二人で一緒に行ったゲームセンターで獲得した、クレーンゲームの景品のおもちゃの指輪を渡す。
普段感情を表に出さず、無口な少女だが、この時は彼に駆け寄り号泣する。
周りから引きはがされ、飛行機に乗り日本を旅立つ、そして少年の初恋は終わった。
中学生での 再会と三角関係
4話は2年後から始まる。相変わらずゲームに夢中な主人公。
この辺は全編とおしてぶれない。
その主人公にひそかに片思いする少女が現れ、
その少女の心の動きも、無理なく好感の持てるタッチで描いていく。
ほどなくヒロインのお嬢様が帰国するが、この作品は三角関係をまだ前面には出してはこない。
帰国したヒロインは何故か主人公を相手にしない。まるで見知らぬ人のように興味を示さない。
そうこうするうちに修学旅行。
その修学旅行中、ゲーム大会出場の為一人抜け出す主人公。
大会にはヒロインも出場しており、決勝で主人公はヒロインを初めて破り優勝する。
だがヒロインの機械はボタンが壊れており、満足な闘いは出来なかった。
大会の帰り道でボタンが壊れていたのを申告しなかったヒロインを問い詰め、殴り合いのケンカになる二人。
ヒロインの方が圧倒的に強い。
殴られながらも”帰ってくるのを楽しみにしていた”と泣きながら叫ぶ主人公に手を止めるヒロイン。
ヒロインの首には、主人公から贈られたおもちゃの指輪がネックレスにつながれていた。
『おまえ、まだ持っていたのか⁉ こんなもの…』
主人公がそうつぶやく。
狂暴化がおさまり、おとなしくなるヒロイン。
それは、二年あまりの二人の空白が一気に埋まった瞬間だった。
高校受験
高校進学を控え勉強の出来ない主人公だが、ヒロインと同じ高校に進む為、ゲームを封印し勉学に励む。
少しでも一緒に過ごしたいと思ってのことだ。
受験当日、車の中でヒロインに、お前と同じ高校に行きたいと告白する主人公の手を、窓の外を見ながらも、しっかりと主人公の手を握るヒロイン。
エモい!
残念ながら同じ高校には行けなかったが、紆余曲折をえてシーズン最終話
最新ゲームイベントの帰り道、電車内で会場で獲得したプレゼントを見せるヒロイン。
主人公はそれらクレーンゲームの景品を見る。
『今までクレーンゲームの景品で1番良かったのは小型の扇風機だな~実用性あるし、おまえはどうよ』とヒロインに聞く。
ネックレスにつながれたおもちゃの指輪を、顔を赤らめながら誇らしげに誇示するヒロイン。
それはとても エモい 瞬間で、続きが知りたいと思うのは凄く当然で、楽しみである。
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