優しいけど、暗い過去の為心を閉ざしていた男が、
視力を失いながらも明るく、懸命に生きる女性と出会い、お互い失った物を取り戻すハッピーエンドな作品。
後半のシーンで号泣するか? 少なくとも泣ける作品です。
主役のソ・ジソブは少し影のある役がぴったりです。ハン・ヒジュの透明感のある美しさが、薄幸さを際立たせています。
ロマンティックで切ないラブストーリーが観た者の感情を揺さぶります。
Netflixで視聴可能です(2020/2/7 現在)
30歳 バイト掛け持ちの元ボクサー が主人公
30歳にもなって、定職にも付かず、バイト掛け持ちな時点で不幸です。(経験あり)
おまけに元ボクサーとくれば、鬼に金棒です。
ソ・ジソブ演じるチョルミンは、不器用ながらも陽の当たらない場所で生きていました。
昼はウォーターサーバーのタンクの入れ替え、夜は駐車場の管理です。
その駐車場の管理初日に、ある女性が訪ねて来た事で、この珠玉のラブストーリーは始まります。
盲目の、明るく懸命に生きる美女 がヒロイン
これだけ美しいと盲目のハンデなど、世の男どもは気にしません。
しかも明るく、性格も良いとくれば鬼に金棒です。
見えないのにドラマ好きな ハン・ヒョジュ演じるジョンファ
家にテレビが無い、なので勤務先の近くの駐車場で、気になった部分を聞きながらドラマを楽しんでいます。
駐車場の管理のおじさんは、チョルミンに変わったけど、気にせず上手くやって行けそうです。
二人の距離の縮まりかたが自然です
凄く自然に距離が縮まっていきます。
もっと派手な展開があるかと思ったのですが、地味に展開していきます。
ジョンファにさりげなく、匂いの指摘を受けたチョルミンは、家に帰ると足をゴシゴシ洗い、スニーカーまで新調します。
わかるなぁ~、おじさんなら口臭と加齢臭対策も考えるなぁ~
女子高生の匂い⁉ がするボディーシャンプー(加齢臭対策)
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あんまり歯磨かなくなるからね(口臭対策)
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ジョンファがチョルミンとの初デートに向けて、髪型と服に気合を入れるが、やる気が空回りしているところとか、微笑ましい。
思わず地雷を踏んで、言い訳して、気まずくなって、少し距離が離れるところなんかも微笑ましい。
美し過ぎるジョンファ 上司に襲われるも お約束の展開
当然、あれだけ可愛いと男はほっとかないでしょう。
ここで変なフラグも立ちます。
眼が見えないなら、容姿ってあんまり関係なくね⁉
…そう…、容姿に自信のない人達ですら、変な自信を持ってアタックしてしまうのです。
この物語では、性格が終わっている上司がアタックし、挙句の果てに彼女の家に押し入り、告白をするだけでもパワハラなのに、押し倒そうとまでします。
ここでお約束、チョルミンが現れ、事なきを得ます。
意外とこれも自然の成り行き…
ジョンファは仕事を辞め、チョルミンは責任を感じて、稼げる格闘技にまたカムバックします。
とうとう二人は同棲をし、チョルミンは大きくなったら盲導犬に出来ると、ゴールデンレトリバーの子犬をジョンファにプレゼントします。
ディンガと名付けられた子犬が後でいい仕事します。
ジョンファの眼を治す為に 勝負に出るチョルミン
ジョンファの眼が完全に光を失う前に、手術に踏み切りたいチョルミン。
その手術費用を稼ぐ為に、非合法の格闘に手を染めます。
この格闘シーンは結構ガチで迫力あります。
この話しが、ロマンティックなラブストーリーである事を一瞬忘れるくらい迫力あります。
手術費用を骨身を削って稼いだチョルミンですが、もう一仕事してから帰ろうとしたのが間違いで残念な結果となってしまいます。
手術費用は稼いだ、二人の再出発の為にと思ったのも良くわかる話しです…
光を完全に取り戻したジョンファ 行方の分からないチョルミン
手術は無事成功し、最初に見たかったチョルミンを探すジョンファ。
警察に捜索願いを出し、都市開発で立ち退きを迫られながらもチョルミンを待つジョンファ。
しかし、二人を繋ぐ部屋も立ち退かざるを得なくなり、二人を繋ぐ糸はここで切れてしまいます。
チョルミンは施設で育ち、その施設はもう川の下に沈んでるので、探す当てが無いのです。
2年が経ち 号泣のクライマックスへ
2年後、ジョンファは彫刻で生計をたててます。(食器とかの陶器を作ってます)
ボランティアで、チョルミンの為に覚えたマッサージを、病院で行っています。
そんなある日病室で、変わり果てたチョルミンはジョンファのマッサージを受ける事になります。
変わり果てたジブンと、生き生きとしているジョンファに引け目を感じたのか、感づかれないように気を使うチョルミン。
変わり果てたチョルミンの背中のマッサージの時、ふと何かを感じたのか、ベッドに書いてある名前を観ますが、チョルミンではなく、思い違いだと思い病室を出ていきます。
嗚咽をこらえ、男泣きするチョルミン。
もう、この辺で涙腺弱い人はテッシュに手が伸びます……。
犬の様子から異変に気付く
ジョンファは自分のお店から買い物にディンガと出かけます。
ディンガ(韓国語で育つ)は立派に成長して大きくなってます。
チョルミンはジョンファが居なくなったお店に入り、自分が飼っていた亀を見つけ、他の商品を買っている間にこっそり持って帰ります。
その帰り道で突然ディンガに押し倒され、しっぽ振られまくります。
ジョンファは「この子普段おとなしいのに…すいません…」
そして、チョルミンが病院にいた事に気づき、送って行きますと告げるが、断るチョルミン。
財布を忘れたジョンファは、亀が居なくなっている事に気づき、ディンガが店を出たがって吠えている様子を観て、表情がだんだん崩れてきます。
鑑賞者の表情の崩れ方はジョンファの表情の崩れ方と似ていきます。
チョルミンを探し、走りだすジョンファ。
泣きながら、走り回り、苦しそうに泣き崩れるジョンファ。
チョルミンはバスに乗りどこかに消えて行きます。
最後までおじさんと呼ばれたのは ただ君だけ
チョルミンが亀を、元施設があった川に離してあげます。
後ろからジョンファに声を掛けられ、ずっとおじさんの顔だけ観ていたかったのに…と
責められます。
抱き会う二人は愛を確かめあい、ハッピーエンドで幕を閉じます。
最後まで、名前じゃなく、おじさんと呼んでいましたが、この作品では正解ですね。
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